試合直前のお話

計量が終わり、試合までの間。

試合会場の周りではみんなシャドーやランニングをしていましたが僕はとにかく少しでも気持ちを落ち着けるため、会場の隅っこでじっとしていました。

さっきの若いコが試合相手かあ。

試合が決まったときは、とにかく出場さえできればいいと思ってましたが、出るからには無様な姿をさらしたくはありません。

直前の猛練習で2分2ラウンドを普通に戦えるだけの自信はありましたが、やはり気持ちは不安でいっぱいでした。

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そして試合が始まった

そして試合の順番がやってきました。

ヘッドガード、ゼッケンをつけリングに上がります

「すげえ〜これがボクシングのリングかあ」

観客からすれば、僕の対戦は今日1日行われる20数試合のうちのたった1試合。

しかし、この瞬間だけはこの会場で僕と対戦相手だけが主役です。

何か自分がスターになったような気分です。

「なんかすごい気持ちいい〜」

レフリーのボディチェックが終わり、いったんセコンドに戻ります。

セコンにいるジムの会長からは、とにかく落ち着いていけとの指示がありました。

そしていよいよ試合開始のゴングが鳴りました。

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